「痛み」や「不調」から少しでも「早く良くなる3つのコツ」とは!?
初めはもちろん「症状がある」から当サロンに来られますが、アドバイスやセルフケアを帰ってからも実践されている方は、早く良くなられますし、再発したり他に痛みが出たとしても、痛みから解放される時間が圧倒的に早いです。
1〜2日は様子をみて、治ってしまえば問題ないのですが、「もう少し我慢すれば、そのうち治る」と気が付けば1週間をこえていた。という感じで我慢して症状を先延ばしにするのではなく、痛みを感じたらすぐに来店されるか、もしくは、痛みが出そうな感じだからと来店される方は、すぐに良くなられます。
痛みを感じている時間が長ければ長いほど、回復にも時間がかかるのが身体の仕組みだからです。
ウソのような本当の話です。
理由については長くなりますので、改めて別のトピックで説明しますが、「ハーフカップの法則」というのをご存知でしょうか?コップに入った半分の水を見て「まだ半分もある」と思う人と「もう半分しかない」と思う人の違いと同じで、自分の身体に起こっている出来事の受け止め方の違いって感じです。いわゆる思考のクセの領域の話ですが、それで回復力にも違いが出るという経験データです。
痛みや不調を早く克服するために
知っておいた方がいい情報コーナー
国際疼痛学会(IASP)が41年ぶりに「痛みの定義」を改訂しました。※2020年7月16日
An unpleasant sensory and emotional experience associated with, or resembling that associated with, actual or potential tissue damage.
「(痛みは)実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、あるいはそれに似た、感覚かつ情動の不快な体験」
さらに、改訂文には6つの注記がされています。
原文は省略させていただきますが、その中でも特に2つ重要な内容がありますので、紹介します。
※痛みは常に個人的な経験であり、生物学的、心理学的、社会的要因によって程度の差こそあれ影響を受ける
※痛みと侵害受容は異なる現象である。痛みは、感覚ニューロンの活動だけから推測することはできない。
私なりに解釈すると、大前提として、生命を守るために防御反応として、メッセージのように神経伝達物質を使って脳から伝えられる感覚が「痛み」です。そのうえで、実際に組織が傷付いたり、傷付いたことによる副反応の感覚を「痛み」といいます。また、その感覚に加えて不快な情動(感情、気持ち、思い込みなど)も痛みだと言っています。
さらに注釈より、痛みはあくまで個人的な感覚なので、人それぞれ誤差があり、しかも、身体の状態、心の状態、社会の状態の影響を受けるということです。痛みを与える対象がいても、いなくても、神経伝達物質の働きだけでは決め付けられないということです。
「痛み」の概念は昔から「複雑なテーマ」として扱われてきましたが、長年の研究から様々なことが分かり、年々進化しております。それにともなって、分類分けも細かくなってます。
ややこしいながらもハッキリ言えることは、肉体的に説明できることだけが痛みではなく、目に見えない個人が主張する不快な体験そのものが痛みだという認識が世界的な常識になってきたことです。体の痛みはもちろん、心の痛みにも注目するようになってきたとも言えます。
学術的な話は、どうしても難しくなりますよね。レントゲン技師時代に学術学会のために勉強していた頃を思い出します。
難しい話はさておき、ここでお伝えしたいのは「痛みの定義」ではなく、「痛みの正体は、あなたそのもの」だということです。
約30年、のべ3万人以上の方々の痛みと向き合ってきて、今、感じることは…
「あなたが想像しているよりも10倍!心と体は連動している」ということです。
体のケアからアプローチした方が早いケースや、心のケアからアプローチした方が早いケース、もしくは同時進行で進めた方が効率がいいケースがあり、いろいろだということです。
これはあくまで「慢性的」に痛みや不調で困られている方に多いパターンですが、急性期の痛みであっても、上記の「早く良くなる3つのコツ」でも書かせていただいた3つ目に通じる話なのです。
例えば、腰痛で来られた方がレントゲンを撮りに来られて、撮り終わったあと「楽になりました」と元気に部屋を後にされたり、当サロンに入るまでは痛みの症状があったのに、玄関から入った途端、痛みが無くなったり。
発熱しているのに気が付かず、体温計で計って分かった途端、しんどくなってきた経験はありませんか?
また、「梅干しのことを頭で思い浮かべないでください。絶対に梅干しを!梅干しを!考えないでっ!」って言われたら、唾液が出てきませんか?
東日本大震災の時に、当サロンに来られていた方々のほとんどが、症状が悪化しました。
おそらく毎日、テレビで悲惨な惨状を観たり、不安な気持ち、悲しい気持ちにたくさんなったからだと思います。それが心と体をゆるめる「ゆる文字」の始まりになるのですが…
それはさておき、こういった説明のつかない経験をたくさんしてきましたし、見てきました。
そこで、脳科学や生理学などを学んで、理由を追求していき、納得できるようになりました。
最近は羽生結弦選手が「イメージトレーニング」を大切にされていることを筆頭に、スポーツ界では注目されるようになっています。
例えば、短距離選手が走っていることをイメージすれば、筋肉から実際に走っている時と同じ電気信号が検出されるなど、頭で考えていることを「身体が現実化しようとしている」ことが分かってきました。
こういう研究結果から、「頭で何を考えているか」でスポーツの成績が変わるくらい、イメージが大切だということが分かってきたということです。
これが「まだ痛いところに意識が向く方」と「楽になったところに意識が向く方」の回復のスピードの違いとなって現れることが腑に落ちました。
実際、ほんとうに全然、違うんですから…
この脳の仕組みを、ぜひ!有効に活かして、健康な心身を手に入れてくださいね!
「せっかく痛みが楽になったのに、今度は、こっちが痛い。延々移動するの?どうしたら良いの?」
そんな質問をよく受けますので、答えていきたいと思います。
まず、衝撃的な事実からお伝えします。
「痛みは移動しません」
痛みという感覚は「相対的」なものです。
言い方を変えると、比べる対象があるから「痛みの程度」が認識できるという仕組みです。
ですから私は施術の時にはよく「一番痛かった時を10だとすれば、今は何くらいですか?」とたずねます。
どれくらい痛いですか?って聞かれても、伝えるのに困りますよね。
こうして比べるからこそ、1番痛い場所、2番目に痛い場所というように、認識できるのですよね。先ほどは、ここが1番。今はここが1番って感じで絶対値ではないのです。その時により変わる相対値です。
身体って本当によくできていて、痛みを全て絶対値で本人に知らせたら、おそらくメンタルが壊れます。
本人に伝える優先順位を決めてくれています。
一番、早く対応してほしい場所が1番って感じで、残りの場所は主張をひかえてくれています。
全員が主張するとパニックになるからです。
ありがたいですよね。
そういう理由で、1番目が楽になったら、2番目が1番に昇格するだけのことなので、痛みが移動したのではなく、元々、そこも痛みがあったけど、優先順位が低かっただけです。
もし、痛みが延々、移動して困るのであれば、それくらい痛みのある場所が、たくさんあっただけのことです。
それはそれで問題なことですので、ひとつひとつ対応していってあげる必要があるので、安心はできませんが…
ただ、安心してください。
痛みは、骨格や筋肉でつながりのある部分で起こりやすいため、1番を楽にすると2番もかなり改善している場合が多く、1番を解決するほど時間がかからない場合がほとんどだからです。
延々、移動し続けることはありえないので、まずは体が1番に対応して欲しい部分に集中して、改善させてあげることが大切になることを覚えておいてくださいね。
私はレントゲン技師時代にいつも歯がゆい思いをしていました。
例えば、膝が痛くて整形外科を受診された患者さんがレントゲンを撮りに来られるのですが、写真を撮ってもハッキリとした原因は見当たりません。だけど、本人は痛いから来院されているのです。
なんともしてあげれない気持ちと、痛みの理由が分からない気持ちでモヤモヤしていたのを思い出します。
独立してから、自分が多くの膝の痛みを改善したり、様々な文献やデータを知り、ようやく納得できました。
「痛みの正体を知ることで早く痛みを克服する」の項でも書いたように、痛みの原因には複雑な要素が、幾重にも重なって起こるということや、膝だけに限らず「痛みの原因がハッキリと言い切れる確定診断」は全体の約30%というデータもあることで、納得できました。そりゃ、そうだよなって。
だから、お医者さんも困って「年齢・体重・筋力」のどれかのせいだと言うしかない。
では、いったい?痛みの原因はどこにあるの?という話を掘り下げてみたいと思います。
先ほどもお伝えしたように、約30%は確定診断できる訳ですから、骨折していたり、年齢と共に骨が変形していたり、手術した後だったり、痛みの場所にハッキリとした原因があることもたくさんあります。
また後で詳しくお話しますが、痛みのある部分は、何らかの理由で弱くなっている部分でもあります。ですから、筋肉がその部分を守ろうとして、緊張して縮むことで痛みを出しているケースもたくさんありますので、やはり「痛みのある部分に原因がある」とも言えますよね。
「じゃあ!痛みのあるところに原因はない!」というのはウソだよね?ってことになりますが、ちょっと待ってください。
例えば膝を例にとると、確かに、痛みの原因は膝の骨の変形だったり、筋肉や腱の損傷だったりはしますが、じゃあ!なぜ?骨が変形したり、筋肉や腱が損傷したのか?という原因は膝にはない場合が多いということです。
打撲とか外傷でない限りはですが…
体の筋肉は約600個あると言われてますが、全て「筋膜」という膜でつながっています。
あくまでイメージ図ですが、イラストの赤いラインのように、筋肉は筋膜でつながって、まるで「国道」や「県道」のように走っています。
体に起こる不調や痛みは、この道沿いのどこかで交通事故のように起こる感じです。関節が交差点のような役割をしています。
こういう構造が理由で、膝に不調が出る大きな原因は「骨盤のゆがみ」にある場合がほとんどです。
ですから、膝のレントゲン写真だけを撮っても、原因は分かりませんし、膝の部分だけをケアしても再発するのは、根本原因である骨盤のゆがみをケアしていないからということになります。
これは、私が腰椎椎間板ヘルニアになった時にも体験したことです。
腰の椎間板が原因で痛みを感じていることは、まぎれもない事実ですが、手術で椎間板や椎体を調整したところで、根本的な解決にならないことを、オペに立ち会ってきて散々見てきました。何度、手術を繰り返しても再発される方がたくさんいたからです。
だから、私は手術を拒否して整体に希望をかけて、完治することができました。
私のケースと同じで、そもそも、痛みが出ることになった原因は背骨の角度や、普段から無理をさせてきた背中の筋肉が悲鳴をあげた結果、起こったヘルニアだったからです。
根本的に良くするためには、手術で対処するのではなく、手術しなくても良い習慣を身に付けることだということです。
のべ3万人の方々の回復を見ていても、やはり、根本的に良くすることは、そういうことだということを痛感しています。
その場限りの対処では、一時は喜べても、繰り返すことになるのをたくさん見てきました。
ただ繰り返すだけでなく、繰り返すたびに、たいていの場合は悪化して行ってます。
これでは、時間とお金をかけて治療したことが活きておらず、本末転倒ですよね。
もちろん、とりあえず痛みを取るだけ!というのも、全然アリだと思いますが、本当に克服して再発させたくない場合は、この話を思い出していただいて、自分にとっての正しい選択をされることを心から願っております。
痛みにはいろいろな原因や種類があることは既にお話してきたと思います。
痛みの原因を特定することは、簡単ではないことも理解していただけたと思います。
だからといって、あきらめるわけにはいきませんから、どうすれば痛みが無くなるのか?と掘り下げてみたいと思います。
このトピックは確かなエビデンスがある話ではなく、あくまで私が約30年、のべ3万人以上の方々の痛みを回復へと導いてきた経験値からの話であることを、最初にご承知おきいただいてお読みください。
痛みを感じる直接的な原因には、大きく分けて2つあります。
・神経からくる痛み
・筋肉からくる痛み
骨折の時も痛いですよね?と思われたかもしれませんが、あえて省きました。
骨そのものには知覚神経が存在しませんので、髪の毛や爪のように切っても痛くありません。
ですから「骨粗鬆症」が進んでも、骨折しない限り、特別なんの症状も出ませんよね。
では、骨折した時はなぜ?痛みを感じるのか?というと、骨を包んでいる「骨膜」という膜には血管も神経も通っているので、骨膜が損傷を受けて痛むということです。
骨膜は細胞の再生と共に、元に戻っていきますから、そのうち痛みは無くなります。
では、なぜ?いつまでも痛いの?ということですが、それは骨折して、骨膜が損傷を受けたことで、その部分が弱くなったということです。
ですから骨折部分を中心に周りにある筋肉が、守ろうとして緊張して縮むことが痛いのです。
防衛反応の一種です。
これは、椎間板ヘルニアや変形性膝関節症などでも同じことが言えます。
整形外科で診断された方が当サロンに来られて、約90%の方が痛みを克服され回復された実績があります。※途中でやめられた方を除く
これは何を意味しているのか?というと、確定診断は受けたものの、椎間板そのものや、変形した骨そのものが、痛みの大きな原因では無かったということです。
変形した骨は元には戻りませんし、飛び出た椎間板も、簡単には元には戻りません。
だけど痛みは無くなったのです。
何をしたのか?というと、痛みの場所に関係する筋肉の緊張を和らげたり、関係する骨格のゆがみを矯正しただけです。
こういうたくさんの経験から、全てとは言いませんが、例え診断を受けていたとしても、骨格と筋肉にアプローチすることで、改善することがたくさんあるという、まぎれもない事実です。
診断を受けたからと言って、あきらめないでくださいね!
これが骨からくる痛みを除外した理由と、筋肉が痛みの大部分を占めているという経験値です。
ではもうひとつの神経からくる痛みを見てみると、確かに神経が何らかの原因で刺激を受けることで神経症状が出ることはよくあることです。ですが、そんな神経は筋肉の中を通って、身体中に張り巡らされている場合がほとんどです。
神経そのものの損傷は細胞が再生することで、骨膜や骨と同じで、やがて元に戻ります。
長く続く神経症状は、椎間板であったり、脊柱管であったり、筋肉が刺激をし続けるため、神経症状がおさまらないだけです。
こういう理由で、椎間板や脊柱管が悪さをしないように骨格調整してあげたり、筋肉そのものを和らげることで、神経症状も改善する場合がほとんどです。
ちょっと話がややこしくなってきたので、簡単にまとめると、「痛みを無くすには?」まず、筋肉の緊張を和らげてあげることで、約8割の痛みが改善してしまい、骨格の調整で約1割の痛みが改善し、残りの約1割はその他の原因という経験論です。
骨格のゆがみのほとんどは、筋肉が緊張して縮んで骨を引っ張ることで起こりますので、ほとんど場合が筋肉のケアで何とかなるということでもあります。
これは、あくまで当サロンの改善実績からくる結論ですので、絶対ということではありません。
もし、あきらめておられる方がいるなら、まだ!あきらめるのは早いかもしれませんよっ!ということをお伝えしたくて、当サロンの実績をもとに書かせていただいたことをご了承ください。
あきらめないでくださいね!
平均寿命と一緒によく取り上げられる「健康寿命」。
「平均寿命」が人が亡くなられる年齢の平均値であるのに対して、「健康寿命」は人が健康上の問題で日常生活が制限されるようになる年齢の平均値をいいます。
「平均寿命ー健康寿命=健康ではない期間」ということです。
誰もが人生の最後まで、ギリギリまで自分の足で歩いて、少しでも健康な状態で終えたいと願ってますよね。「ピンピンコロリ」という言葉が流行るくらいにです。
厚生労働省の2019年(令和元年)のデータによると、日本の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳で、健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳となっていますので、男性で約9年、女性で約12年健康でない状態で生きていくことになります。
年齢と共に衰えることは仕方がないのですが、これだけ期間が長いと不安になりますし、悲しい現実ですよね。
そんなデータを元に、今回は「脳の仕組みを知ることで健康寿命をのばす」ことをテーマにお話しようと思います。
「脳」という臓器は、パソコンでいうところのCPUみたいなもので、高度な作業をする「大脳」と、運動機能調整をおこなう「小脳」、そして生命維持と直結している「脳幹」に分かれます。
運動、思考、感情、知性など、どんなことであっても、生きていくためには必ず脳が関わっていて、命令してくれているからこそ、生きていられるということでもあります。
脳幹以外の機能が働かなくなることを「植物状態」といいます。生命維持に関わる脳幹が働いているので、生きていることはできますが、そんな脳幹まで機能しなくなった状態を「脳死」といいます。すべての脳が機能停止しますので、命令が無くなり死んでしまうことになります。ただ脳死状態でも生きていられるのは、呼吸器を使って心臓というポンプを無理やり動かしているので、酸素と血液を全身に届けることで、細胞は生きていられる状態です。しかし、脳からの命令は一切ないので、ポンプを止めると細胞も死んでしまい、本当に死亡することになります。どこからが「死」と呼ぶのか?昔から議論されていて、難しい問題ですよね。
そんな「脳」という臓器を違う角度から見てみたいと思います。
「意識」という概念から見ると、自分がコントロールできる領域を「顕在意識」と呼び、自分がコントロールできない領域を「潜在意識(無意識)」と呼びます。
その意識の使用割合は「顕在意識が約5%」に対して「潜在意識が約95%」だと言われています。ユングなどは潜在意識にはさらに「集合的無意識」というものが存在するとも言っていますが、今回は省略してお話します。興味ある方は調べてみてくださいね。
イメージとしては、自分が認識できてコントロールできる顕在意識と、自分では全く認識できない自動運転の潜在意識という表現もできます。
ここで注目したいのが、自分の意思で生きていると思いがちですが、自分の意思が及ぶのはたかが5%程度しかないという衝撃の事実です。
残りの約95%は自動運転で生かされているということです。AIと変わらないんじゃない?って言いたくなるくらい、自分を征服できてないってことです。
じゃあ、潜在意識は何をしてくれてるの?ってことになりますが、簡単に説明すると「記憶」したことを「自動で繰り返してくれている」ということです。生まれる前からの遺伝子レベルの記憶もあれば、生まれてから身につけた記憶もあります。それらをただただ繰り返してくれるのが「潜在意識の働き」です。
「習慣」や「クセ」という表現が分かりやすいかもしれません。「性格」ですら「考え方のクセ、モノの捉え方のクセ」でしかありませんので、習慣がつくり出したものだと言えます。
ですから習慣を変えれば「性格はいつでも変えられます」。遺伝子レベルの記憶があるので、100%ではありませんが、私自身もそうですし、メンタルコーチングしてきた方々も、他人から変わったね!って言われるくらい変わられます。
そんな脳の機能を理解していれば、逆にそれを利用することができるという話です。
もし、習慣を本気で変えようと毎日実践を繰り返せば、一般的な簡単な習慣は2〜4週間、体質的な習慣は約3ヶ月、メンタル的な習慣は約6ヶ月という脳科学的なデータも存在します。
こういう理由から性格などを変えるには、少し時間がかかりそうですが、痛みの原因となる体の使い方レベルの場合、早ければ3ヶ月くらいで習慣を上書きできるということです。
クセを変えていくことは、確かに簡単ではありませんし、モチベーションもなかなか維持できないのが人間の性(さが)です。
ですが、あきらめる必要はないですよ!ということがお伝えしたいのです。
年齢と共に生きている時間、経験値が増えるので、いつも通りのクセがこびりつきますので、「頭がかたくなる」なんて表現もあるくらい、大変なチャレンジになるかもしれませんが、今まで通りのことを繰り返せば、結果が予想できる今まで通りの結果しか出ません。だけど、今までにない行動を繰り返せば、今まで見たことのない結果が生まれるというシンプルな機能が脳の機能ということを知っていただきたいのです。
そんな脳の機能を利用して、心や体の健康寿命を少しでものばすことに役立てていただければ嬉しく思います。
具体的な方法は、個人によっていろいろですので、ここでは書くことができませんが、今の心や体の状態を変えたいのであれば、脳の機能を利用したアドバイスやサポートをさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
脳の機能を利用して多くの方々の習慣を変えてきた実績はあります。
良くなろうと思って、病院、治療院、マッサージなどに行って、せっかく楽になったのに、日常に戻ると「同じ症状の繰り返し」で悩んだ経験はありませんか?「その時、その日は楽なんだけどねぇ」という感じです。
これも、よく質問される内容ですので、説明したいと思います。
この現象を理解するためには、まず「脳の仕組みを知る」ことから始まります。
まだ「脳の仕組みを知ることで健康寿命がのびる」の項を読まれてない場合は、先にそちらをご覧いただいてから、このトピックをお読みください。すぐに理解できると思います。
痛みを繰り返す流れを整理してみたいと思います。
・痛みが出る
・ケアする
・楽になる
・日常に戻る
・また痛みが出る
・ケアする…
この無限ループってことですよね。
それではポイントを見てみましょう。
まず「痛みが出た理由」は、打撲や外傷、その他の病気など特別な理由がある場合は別として、「日常の体の使い方」「ゆがみやクセ」「体の能力を超えた負荷をかけた」など「何らかの繰り返しの蓄積が体に悲鳴をあげさせた」場合がほとんどなのですよね。
何かをしていたとしても、していなくても、体が限界を感じてメッセーとして痛みを出すか?出さずに頑張り続けるか?というシンプルな話です。そしてイエローカードを体側のタイミングで出したという事実です。
それを受け止めた上で、次に…
「痛みをケアして楽になった」という部分が大切になります。
楽になったならケアの方法や選択が間違ってなかったという証明です。
ケア方法を間違うと、そもそも楽にもなりませんから…
そして次に「楽になった」ということは、ケアをしてくれた人に聞けば「痛みの原因」が、ある程度、特定できたということでもあります。
なぜ?痛くなったのか?
どうすれば?治ったのか?
再発しないために気を付けることは?
これらが分かるということです。
さらに、次にポイントとなるのが「また痛くなった」という現実です。
せっかく楽になったというのに、こりもせずまた悲鳴をあげさせてしまったという事実です。
脳の機能からすると、痛みの期間が長ければ長いほど、痛みが強ければ強いほど、記憶や習慣が定着して戻りやすくなったり、痛みに対する恐怖心から防衛反応が働いて、戻りやすくなるのも、もちろん事実です。
ここで大切なことが「脳は習慣の臓器」だということです。
「痛みがある状態が当たり前」の習慣から「痛みが無かった当たり前」の状態に上書きすると、再発しないというシンプルな仕組みだということが、すごくすごく大切だということです。
こういう理由で、ケアした後は楽だったのに、日常生活に戻ることで繰り返す場合は、ケア技術の問題ではなく、日常の習慣の問題に眼を向ける必要があることを意味します。
治癒するスピードよりも負荷をかけるスピードが勝っている状態とも言えます。
ですからもし、その場限りの楽さで痛みを繰り返してしまう場合は、痛みが出るたびにケアするのもアリなのですが、時間とお金がかかり、何より自分が一番辛いので、日常の習慣に目を向けて、やれることを実践していくことをオススメします。
そうすることで、再発しない未来が手に入ります。当サロンでも、このケースは本当にたくさん見てきました。間違いないです。
痛みから早く解放されるには、どれくらいの間隔でケアすれば良いのか?という疑問がわきますよね。
これからお話することを、しっかりと納得されたい場合は「脳の仕組みを知ることで健康寿命がのびる」という項と「ケアした時は楽になるのに、また症状を繰り返すのだけれど、どうすればいい?」という項を読んでいただくと、より理解が深まると思います。
痛みが強ければ強いほど、痛みの期間が長ければ長いほど、誰でも「1日でも早く楽になりたい」と思いますよね。
ただ、日常の生活もあり、いつでも行ける状態じゃなかったり、経済的な理由で自分のケアにそれほどお金がかけられなかったり、それぞれに、いろいろな事情がありますよね。
当サロンでは、身体の状態を診させていただき、どういう状態を目指すのかを聞かせていただいた上で、「最短で望みの状態が手に入る提案」をさせていただくようにしてます。
それはあくまで、クライアントさんの事情を、一旦、横に置いて身体の状態からプロとしての見解を述べているだけですので、「最善の方法」を聞いた上で、最終的にはご自身で決めていただくようにしております。
このページの初めで書かせていただいた「早く良くなる3つのコツ」の1つ目と2つ目に関わるのですが、普段からセルフケアを実践するなど、気を付けておられる方や、症状が出てすぐに来られる急性期の方は、1回で良くなる場合が多いのですが、急性期であっても、あまりにも症状が強い方や、長く我慢されて症状が長く続いている方は、何回かやっていかないと楽にならない場合が多いです。
もちろん、日常でのアドバイスやセルフケアの実践の仕方でも、回数は変わってきます。
脳の機能から考えると、痛いという習慣から痛みは無いという習慣に書き換える作業になりますので、最善の方法は「痛みが出る前に楽な状態を繰り返す」ことです。
こういう理由で、当サロンでは痛みが強い方や、1回の施術で多少の痛みが残る方は、1週間に2〜3回ペースで様子を見て、次回来られるまでの間に痛みが出なければ、少しずつペースを広げていって、1週間に1回、2週間に1回という風に広げていくことをオススメしております。
1回の施術で完全に痛みが無くなり、再発しそうにない判断をした場合は、痛みが出たり、出そうになったら、すぐに来てくださいと伝えるだけの場合もあります。
あくまで、身体の状態や、施術の反応を見ながら、臨機応変に最短の回復を目指すイメージです。
結果的に実際に来られている方々の多くは、初めは1週間に1〜2回で様子を見ながら、楽になれば2週間に1回にして、さらに大丈夫な場合は1ヶ月後にしたり、一旦、終了にしたりしてます。
完治された方でも、メンテナンスとして1ヶ月に1回や2ヶ月に1回来られる方が多いです。
もし痛みが出た時でも、回復が早いことをご本人が実感されているからです。
当サロンは最終的には自分で管理できる方が増えることを目指してますので、たまのメンテナンスだけで痛みで困ることのない自己管理能力を、ゆるやか堂でぜひ!手に入れてみてくださいね!二人三脚で応援します。